戦いの果てに・・・(GW杯決勝リポート)
バサーの聖地、レイク フィールドD。かつてほど50UPは出なくなったものの、
コンディションの良いの魚を安定して育んでいる。、
すべてはこの歴史的瞬間のために
・・・。
5/5(水) GW杯決勝 フィールドD 6:00〜9:00
天候:快晴 南寄りの風 水位:2.5m減 水温:15℃ 水質:クリア
&ステイン
N口選手: 「敗軍の将、兵を語らず。全国3万人のファンの方々にたいへん申し
訳ない。2戦目以降に共通していえることだが、生来のメンタルの弱さが露呈してし
まった。勝負師に向かないといってしまえばそれまでだが、従来ならば、豊富な練習
量と無知な為故の情熱とでカバーすることも可能だった。やはり老いたということ
か。
今回のシリーズに臨むにあたっては、己に一つの課題を課していた。パターンフィッ
シングの強さ、そして楽しさをもっと多くの人に知ってもらいたい。昨今の国内の
トーナメントシーンに対する不満から、この思いは次第に強くなってきていた。いわ
ゆる“ライトリグ”をいっさい封印してどこまで戦えるのか?そもそもこの戦いを提
案したきっかけはそんな思惑からであった。最終戦のようなミッドスポーンへの対応
は難しいが、それ以外の状況ならば十分にやっていける。このことだけはどうかご理
解いただきたい。
第1戦 フィールドA
ポストスポーンの魚を攻略。ワンドに入って最初に目立つストラクチャーをフォーリ
ングで直撃。肝は風、シェード、そしてフォーリングスピード。あくまでスローに
狙った。
第3戦 フィールドA
こちらもポストスポーンが主体と思われたが、若干回復は早かった。沖のストラク
チャーにサスペンドし、時折ハス(25cm)を襲う魚を狙った。
ロッド:EDGE EGC-604
リール:赤メタ
ルアー:YAMAMOTOフ○グラブ6”ジグヘッド
タックルは2戦とも共通。
今後の私の活動については未定である。あるいは、これが公衆の面前に立つ最後の機
会かもしれない。少し疲れた。休ませて欲しい。それよりも、私はK原選手の成長に
望みを託している。まだ荒削りな点もあるが、毎回着実にレベルアップしてきてい
る。とくに、最終戦終了後の勉強会でスピナーベイトによるプリスポーン攻略を発見
できた柔軟性は、師である私を超えたといっても過言ではない。このシリーズで崩壊
した家庭の修復に努め、更なる活躍を期待したい。
老兵は死なず、ただ消え去るのみ。」
K原選手: 「最終戦のフィールドDは私にとって相性のよいフィールドで外した経
験はないのですが、サイズが40cm前後で揃っているために差がつきにくく、1230gも
の差を逆転するには他力本願な展開が必要でした。
作戦としては水通しの良い岬周りで回遊バスを狙い、プリorアフターが同じ場所で釣
れれば状況を把握できて一石二鳥だと思っていました。2か所目の岬で780g(6:50)、
650g(6:52)、1010g(6:57)をデッ○リンガーのダウンで捕獲。二時間を残してリミッ
ト達成。合計2520g、ここまでは予想していましたが、入れ替えの手段に困りまし
た。「デカい魚はデカいルアーで」ということで取り出したのはブ○ーザー。すぐに
バイトがあるも乗せきらず、キロアップ2本をバラシ。別の場所で880gを獲り、その
後は二種類を交互に使ってダウンで920g、880gを追加しトータル2990gで終了しまし
た。
それにしてもN口選手の生きざまには感動しました。まだまだ到底かないません!」
ポストスポーン攻略が鍵となった1〜4戦。しかし、最終戦のフィールドDは未だスポーニン
グ全盛の最中、プリスポーンまでもが点在するという予想の難しい状況だった。この
状況をいち早く察知し、柔軟な姿勢で攻略してみせたのはK原選手。スポーニングエ
リアを的確につかんで攻略した。一方のN口選手は、先入観からエリアの選択を誤り
取り返しのつかないことに・・・。どうにか2kgUPのホワイトバスを持ち込んだも
のの、プレッシャーに耐え切れず自壊した。
Result: 1st T.K 2,990g (3fish)
2nd H.N 0g
Total: Winner T.K 6,900g (10fish)
2st H.N 5,140g (7fish)
人類史上初の試みとなったこのシリーズ。5日間にわたった熱戦は、奇跡の逆転劇で
その幕を閉じた。GW杯実行委員会はこれにて解散。我々の志を継ぐ馬鹿者がいつの日
か現れてくれることを期待して、終わりの言葉とさせていただきます。ご愛顧ありが
とうございました。
写真に関する苦情等はいっさい受け付けておりません。